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姫次・袖平山(紅葉ハイク)

紅葉の姫次より、富士山を望む

紅葉の姫次より、富士山を望む

姫次付近は、東海自然歩道の最高地点です。ここで富士山とカラマツを見れば、旅人の疲れがいっぺんに癒されそうです。

袖平山も展望の山です。開放感のある山頂から、富士山はもとより、丹沢主稜、道志山塊、小金沢連嶺、南アルプスほか、多くの山々を一望できます。

バス停 神奈中バス: 橋本駅 → 三ケ木
バス停 神奈中バス: 三ケ木 → 平丸 登山口
バス停 神奈中バス: 三ケ木 ← 東野 登山口
バス停 神奈中バス: 橋本駅 ← 三ケ木

地図 地理院地図: 袖平山

天気 丹沢の天気: 丹沢山 , 青根

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コース & タイム 鉄道駅 橋本駅 6:53 バス停== 7:31 三ケ木 7:40 バス停== 8:10 平丸 8:11 --- 8:14 登山道取り付き 8:14 --- 9:54 主脈稜線(平丸分岐)9:55 --- 10:19 黍殻避難小屋 10:26 --- 11:07 姫次 11:24 --- 11:41 袖平山 12:15 --- 12:35 姫次 12:36 --- 13:00 八丁坂ノ頭 13:00 --- 13:21 青根分岐(黍殻避難小屋上)13:21 --- 13:57 沢(東野3.9Km)14:02 --- 14:16 林道終点 14:17 --- 14:57 新ゲート(東野2.0Km)14:57 --- 15:40 東野 16:05 バス停== 16:40 三ケ木 バス停 16:50 == 17:35 橋本駅 鉄道駅
※歩行時間には小休止と撮影の時間が含まれています。
姫次、袖平山 ひめつぎ:標高 1433m、そでひらやま:標高 1431.9m 
単独 2014.11.04 全 7時間29分 満足度:❀❀❀❀ ホネオレ度:❢❢

11月4日、北丹沢の姫次と袖平山へ行って来ました。帰りのバスまでたっぷりと時間があったので、各地で思う存分休憩し、道草を食いたいだけ食っての鈍行登山です。この日、終日晴天に恵まれ、富士山や丹沢主稜の美しい眺望と、紅葉狩りを満喫できました。今回も、神奈中バスの一日乗車券(大人1030円)を利用しました。

段落見出しバス停から姫次への最短路を登る

三ケ木7時40分発の月夜野行きバスは、明らかに不採算のガラガラ運行。平丸では、私の他に一人のご婦人が下車しました。この方は、姫次まで行き、焼山経由で下山されるとのこと。私は袖平山でゆっくりとして、東野バス停に下りる予定です。バス停から国道を3分ほど西に歩くと、左手の奥まった場所に登山口がありました。今回、ここを登山口に選んだのは、バス停から姫次まで最短時間で行けるからです。鈍行登山と言っても、姫次までは、なるべく早く到着するに越したことはありません。

まずは準備運動を念入りに行い、薄着になって準備完了。ジグザグ道を20分ほど登ると、大きな大室山がまず見えてきました。これに励まされて、足がよく前に進みます。カラマツ林では、その細かな落葉が地面を覆っていました。尾根上に立つと、東から光を浴びて紅葉が輝くばかりにきれい。やがてカラマツのすき間から、くっきり姿の富士山が見えました。雲よ、出てくるな!

左手の枝越しに、焼山に続く主脈の稜線が見えるようになりました。あたりは紅葉がいっぱいで、時間の経過を忘れそう。そしてまもなく平丸分岐の道標が見え、一息で主脈縦走路に立ちました。ここが横山沢ノ頭でしょうか。今年2月に焼山から来たときは、平丸からの登山路は雪に埋まっていて、上から見て全く見当がつきませんでした。登山路の詰めがトラバース気味なので無理もありません。トレースがなければとても踏み込めないと思いました。

段落見出しルンルンの東海自然歩道

さて、これより姫次までの稜線は東海自然歩道として整備された道です。きついアップダウンもありません。紅葉を楽しみながら、陽だまりの道をゆるやかに登って行きました。左手の枝越しに丹沢三峰が見えます。でも、南の空が曇っているのが気になります。蛭ヶ岳あたりも背景は真っ白。遠景は望めません。富士山は大丈夫でしょうか。

黍殻山はパスしました。その山頂方向を見上げると、黄葉のきれいな木々がたくさんあり、何度も足を止めてカメラを向けました。登山道に敷き詰められた落葉にはまだ赤味があり、踏みしめて歩くと、サクサク季節感たっぷりの音がします。その先、水場分岐、大平分岐を経て、黍殻避難小屋手前の曲がり角で、南アルプスを遠望しました。冬山のように鮮明ではありませんが、甲斐駒、鳳凰、白峰三山がしっかり見えました。

改築された黍殻避難小屋に立ち寄って見ます。運動場のように広々とした扇形の広場を通り抜け、その要の位置にある小屋に入ってみました。ドアはスライド式です。中は思ったとおりピカピカで、ゴミひとつありませんでした。ちょっと泊まって見たくもなりましたが、「避難小屋は、宿泊所ではありません」と書かれています。あくまでも緊急時の避難用として、大切に守られてほしいと思います。

段落見出し紅葉のカラマツ林

避難小屋を出て縦走路に戻ると、すぐに青根からの登山路を右から合わせました。帰りはここから下山する予定です。すでに10時半で空腹でしたが、昼食は姫次でのお楽しみなので、テーブルの上でチョコレートを一かけらだけ食べ、腹をごまかしました。

その先はきれいなカラマツ林です。明るい緑の下草は、ほとんどが笹でしょうか。カラマツ林特有の、さわやかな色彩に吸い込まれそう。透明感のある青い空、オレンジ色の松葉、地表を覆う笹の緑が、いずれも優しい色合いで、目と心が癒やされます。白秋がきょうのような日に、こんなカラマツ林を歩いたら、どんな詩を書いたことでしょうか。

八丁坂ノ頭分岐は、この2月に姫次を目指したとき、撤退を決めた思い出の場所です。その日、腰を下ろしてお昼を食べた場所では、つつじの木が紅葉していました。道標に、姫次1.0Kmと書かれています。その先、5分ほどで「東海自然歩道最高標高地点」を通過。大きなブナの木が、ここの主(ぬし)のように立っています。

段落見出し姫次、二つの最高

「最高標高地点」からわずかに進んで、パッと開けた場所が、姫次です。やった!富士山がちゃんと見えました。青空にたなびく白い雲が富士山頂を隠したり見せたりしています。南方には栗の頭のような蛭ヶ岳、その右に丹沢主稜が檜洞丸へと続き、右に折れて大室山へと伸びるダイナミックな稜線が一望です。あたりのカラマツは金赤と言うべきか、ブロンズレッドの鮮やかな装い。この日、この時間、この場所に来れた幸せ!最高の日です。

しばらく感激に浸ってから昼食にしました。熱い紅茶が特別おいしく感じられます。先着の単独男性は、この晩蛭ヶ岳山荘に泊まって、ダイヤモンド富士を撮影するとのことでした。日没時までよく晴れてくれそうだったので、きっとすてきな瞬間を撮影できたことでしょう。そして丹沢最高峰からの夜景も。

それまで極めて静かな姫次でしたが、蛭ヶ岳の方から何十名かの大パーティーがやって来て、急に賑やかくなりました。中高年の男女グループで、百名山の登頂を目指しているとのこと、皆さん元気いっぱいです。このパーティーは隣接の小ピークに登って昼食を取りました。とても展望に優れた小山があります。

段落見出し静寂の袖平山

私はもう一つの目的地、袖平山に向かいます。歩き始めるとすぐに、主稜の山並みがいっそう雄大に見えるようになりました。道はなだらかで、松とススキの秋風情。途中の萩ノ丸を越すと、袖平山が大きく姿を現しました。丹沢山塊の陰影もきれいで、一つ一つの山に脈打つような生命感があります。

袖平山には、ヘリコプターで吊り下げてきたような資材がありました。運搬用ネットの中で青いシートに包まっていて、中身は見えません。神ノ川へ続く東海自然歩道を見送って、山頂に登ると、さらに多くの資材と倉庫がありました。でも展望の妨げにはなっていません。この山頂からは甲斐駒から白峰三山まで南アルプスを望めました。富士山と御正体山と大室山が、遠・中・近の美しい配置です。

時間がたっぷりとあったので、富士山に面する草むらに腰を下ろして、ゆったりとした時間を過ごしました。去る9月27日の御嶽山噴火による犠牲者たちのことも想いました。多くの山に登ったけれども、生かされている自分は何者なのだろうとか、残った人生でまだ何ができるだろうとか。考えているのか、考えさせられているのか、祈っているのか、祈らされているのか、静かな山頂は自身の心を訪ねる場となりました。

段落見出し道草三昧の下山

姫次に戻るとき、北面に笹尾根や奥多摩が垣間見えました。わかりやすいのは大岳山。これが分かると、他の峰々もおよそ推測できます。姫次の手前で小ピークに登ってみました。今度は西方に御正体山と大室山と袖平山が、遠・中・近に配置されています。蛭ヶ岳を望むと、カラマツ林の紅葉とススキの銀穂との取り合わせがきれいでした。

往路ではあまり道草を食わなかったので、帰路ではたっぷりと時間を取って樹木や風景を味わいました。乗るバスは東野16時5分発、三ケ木行きしかありません。東海自然歩道最高標高地点のブナの木は、改めて眺めると、逆さまに植わっているようにも思えました。もし落書きが許されるのなら、「天地無用」とでも書きましょうか。丹沢三峰や宮ヶ瀬湖のビューポイントがいくつもあって、そのたびに各駅停車よろしく立ち止まっては眺め、眺めては撮影しました。

黍殻避難小屋手前の青根分岐で東海自然歩道と別れ、青根に下ります。ここまでは幾分ほんわかモードで歩けましたが、これより先は、靴の紐と気を引き締めて本格的な下山モードに入ります。この尾根道も紅葉が感動的に美しく、速足で通り過ぎてはもったいないので、時間調整を兼ねてゆっくりと下って行きました。といってもあまり長い尾根ではありません。青根分岐から正味30分ほど歩いたら、あっけなく沢すじに下りてしまいました。

段落見出し我慢ロード、ガマン道路

登山路と沢(釜立沢)が接する地点で、手と顔を洗いました。その下流に大きなコンクリートの砂防ダムがありますが、すでに土砂で満杯。そのまた下流の砂防ダムではパワーショベルで土砂を除去する作業をしていました。ここが林道の終点で、モノレールの小さな格納庫があります。宮ヶ瀬ビジターセンターのホームページの通行止情報にあるとおり、これより先は林道を歩かねばなりません。けれどもこの林道から見上げる主脈稜線はとてもきれいで、何度も振り返り眺めました。

きれいに舗装された林道を延々と歩くと、足が疲れます。面白みのない林道を、できるだけ力を抜いて、ガマン、ガマン、と念じながら歩き続けました。ようやく青根の人里が見えるとやれやれ、でもそこから別世界のように視界が開けました。民家の散在する畑の向こうに、西は道志山塊東部のムギチロあたりから、東は舟山まで、ほぼ一直線に望めます。山並みはまだ緑が濃く、紅葉の見ごろは半月以上先でしょうか。

東野バス停へは、わざと遠回りをして時間調整をしました。バス停付近にベンチなどの休憩所はありません。青根集落内では、『廿三夜塔(江戸時代)』『青根中学校(新校舎)』『玉利屋商店(明治ムードの蔵)』『津久井青根簡易郵便局(清里風)』『加藤商店(昭和ムード)』など、レトロな建造物とモダンな建造物が交互に出現して面白いです。

段落見出し寂しい裏丹沢

16時5分発の三ケ木行きバスに乗ったのは、私だけでした。ところで、三ケ木行き終バスは相変らず17時35分発ですが、やまなみ温泉行きは17時30分が最終です。18時台、19時台、20時台の計3本はなくなりました。日の長い季節に復活するといいのですが、どうでしょうか。

木の葉ライン

↓ 紙芝居

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