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栗ノ木洞・櫟山

栗ノ木洞より望む、檜洞丸、雨山、檜岳

栗ノ木洞より望む、檜洞丸、雨山、檜岳

栗ノ木洞と櫟山は、鍋割山から南に延びる尾根上にあり、表丹沢県民の森としてハイキングコースが整備されています。

栗ノ木洞は北面の展望が良く、塔ノ岳から鍋割山に至る山稜を望めます。また櫟山は東面が開け、伊豆半島、三浦半島、相模湾を広く望むことができます。

バス停 神奈中バス: 渋沢駅 → 大倉(終点) 登山口
バス停 神奈中バス: 渋沢駅 ← 大倉 登山口

地図 地理院地図: 櫟山

天気 栗ノ木洞・櫟山の天気: 秦野市 , 大倉


コース & タイム 鉄道駅 渋沢駅 7:40 バス停 == 7:55 大倉バス停 8:01 --- 8:21 西山林道出合(国定公園看板の手前)8:21 --- 9:04 黒竜の滝への分岐 9:10 --- 9:28 二俣 9:28 --- 9:52 ミズヒ沢 10:05 --- 10:28 後沢乗越 10:36 --- 11:10 栗ノ木洞 11:42 --- 11:58 櫟山 12:15 --- 12:56 芝生の広場 13:00 --- 13:13 黒竜の滝 13:18 --- 13:28 西山林道出合(県民の森の案内板)13:30 --- 14:35 大倉バス停 バス停 == 渋沢駅 鉄道駅
※歩行時間には小休止、写真撮影などの時間が含まれています。
栗ノ木洞・櫟山 くりのきどう:標高 908m、くぬぎやま:810m 単独 2013.2.21 全 6時間 34分  満足度:❀❀❀  ホネオレ度:❢❢

段落見出し自転車が途中でパンク

2月21日、丹沢の栗ノ木洞と櫟山を歩いて来ました。実は、今年に入ってから何かと忙しくて、あまり山にも行けず、運動不足を感じていました。まずは足慣らしのために、手軽に登れる低山をと考え、今まで行ったことのなかった表丹沢県民の森の櫟山(くぬぎやま)に行ってみることにしました。昨年11月に、鍋割山稜を歩いたとき、割愛した部分です。

早朝、すっきり晴れた空に、くっきりとたたずむ丹沢と富士山。自宅から最寄り駅まで軽快に自転車を飛ばしました。ところが駅の直前になって、お尻がゴトゴトゴト、あれ?、パンクです。幸いにも空気が完全に抜け切る前に駅に到着できました。でもきょうは下山後、簡単に帰宅することはできません。少し憂鬱な気分ですが、今考えても仕方がないので、とりあえず考えないことにしました。まず山が先です。

渋沢駅の改札を出ると、丹沢表尾根のパノラマが待っていました。快晴の青空を背景に、東は大山から、西は鍋割山あたりまで、白い粉を振ったような冬の山容。目が奪われ、心が弾みます。秦野市の住人は、日常的にこの風景を見ていて、どんなことを感じているのでしょうか?西にはまっ白な、大きな富士山。ビルの陰に隠されないように、建築を制限しているのでしょうか?そうだとしたら、賢明なことです。

段落見出し神奈川の屋根?

バス乗り場には、ヤビツ峠線が路面の積雪や凍結のため、蓑毛止まりになる旨が書かれています。下山にも利用できないので注意が必要です。もちろん、きょうの私の計画には影響しません。

私は7時40分発の大倉行きバスに乗りましたが、乗客のほとんどは、登山者でした。バスが大倉に近づくに連れ、丹沢の稜線が高く競り上がってきます。私はこれを見るのが好きなので、いつも右の窓際に席を取ります。ここでの主役は堂々とした山容の三ノ塔。いつ見てもその肩に寄り添っている二ノ塔。頂上の烏尾山荘がはっきり見える烏尾山。これを神奈川の屋根と呼んだら誇張し過ぎでしょうか?このような一種荘厳な景観には、山頂からでは味わえないものがあります。

終点の大倉でバスを降り、「風の吊橋」越しに三ノ塔が見える位置にまで行きました。絶えず動くバスの車窓からは撮れなかった写真を撮るためです。すると公園の一角に、菜の花の小さな花壇がありました。やわらかな黄色の花がたくさん咲いていますが、朝の寒さに当たってげんなり、見る影もなくうな垂れています。でも、そのうち気温が上がれば元気になるでしょう。帰りにまた見に来ることにします。

段落見出し西山林道を北へ

さて、これから二俣まで長い林道歩きです。途中、何か興味深いものでもあればよいのですが、ほとんど期待できるものはありません。山腹を緩やかな傾斜で登って行く林道は大抵そうですが、谷を越えて、尾根を越えて、蛇行の繰り返しです。花、虫、鳥、人などとの出会いはなく、霜柱や氷柱(つらら)がせめてもの彩り。行く手の山の引力に任せ、ひたすら足を運び続けます。

大倉バス停から1時間ほどで、「表丹沢県民の森」の看板に至りました。看板を見ると、ここから左に下って、「芝生の広場」を経由して栗ノ木洞に登る道が示されています。チョット見には、後沢乗越を経由するよりも、近道のように見えます。そこで、この道を少し偵察しててみることにしました。しかし、下で越えねばならない四十八瀬川は相当に深い谷底を流れていて、高度の損失感があります。それに、下山時に再び通る道なのです。すぐに引き返しました。

西山林道に戻るとすぐに、左手の櫟山が見えてきました。山というよりも台地のような山容で、どこが頂上なのかよく判りません。それよりも、その右手に見えてきた鍋割山稜の方が高さもあり、はるかに魅力的です。その引力は、櫟山の10倍はあるでしょう。目的地を変更する誘惑にかられましたが、きょうは足慣らしという目的を守って、あくまで櫟山に行くことにします。

段落見出し後沢乗越へ

まもなく10時になろうかとする頃、ようやくミズヒ沢の左岸に到着しました。鍋割山荘で使う水が置いてあるところです。ここで、リュックを下ろして、念入りに準備運動をしました。すると、ここに若者たちが軽自動車で乗り付けて来ました。この沢まで車で来れば、本当に楽チンですね。でも西山林道を走行する許可を取ってきたかどうか…あえて尋ねませんでした。

さて、この沢の対岸から、やっと登山道に取り付きます。後沢乗越を目指して、初めしばらく緩やかな針葉樹林を登って行きます。背の高い木々を見上げると、枝の上にわずかな雪が残っていて、ときおりどこかでバサッと落ちる音が聞こえます。ほどなく足が慣れてくる頃、傾斜が急になり、後沢乗越が見えるようになりました。ここは梯子があるので、楽々クリアできます。10時28分、後沢乗越に立ちました。ヤセ尾根で、西側が険しい崖になっています。木の枝越しに、雨山から檜岳を経て伊勢沢の頭に続く稜線が見えます。

ところで、後沢乗越から鍋割山へ行くには、比較的広い尾根を、地道にがんばって登るのみです。車で来た若者たちは、元気良さそうに鍋割山に向かって登って行きました。私の方は、逆に栗ノ木洞を目指し、南に向かいます。後沢乗越を抜けるまで、ほんのわずかな距離ですが、刃物のエッジのような狭い区間があります。もし路面が凍結していると危ないので、慎重に渡ります。右に落ちても、左に落ちても、ただでは済まされません。雪は着いていたものの、アイゼンを取り出すほどのことはありませんでした。

段落見出し栗ノ木洞へ

その注意箇所を通り越すと、後は歩きやすい道がずっと続いていました。雪は深くなく、凍結箇所もない模様です。小さなアップダウンを経て行くと、右手の樹木が途切れ、檜洞丸と同角山稜が右手遠くに見え、雨山、檜岳、伊勢沢の頭がすぐ手前に配置された構図で写真を撮ることができました。冬場なので枝越しの景色は見えていても、なかなか撮影ポイントがなかったのです。

栗ノ木洞の直下で振り返ると、鍋割山稜が高くせり上がっていました。塔ノ岳から鍋割山まで、なかなか勇壮な山並みです。栗ノ木洞山頂からは展望がないので、山頂手前(北側)の草原のような場所でお昼にしました。一面雪ばかりで腰を下ろしにくいので、立ったままおにぎりと温かいお茶をいただきます。視界はすこぶる良好で、鍋割山をよく見ると、鍋割山荘がはっきりと見えました。右へ小丸、大丸、塔ノ岳と続く稜線は美しく、おにぎりがいっそう美味しくなります。人は誰もいませんでしたが、すぐ近くにウソの群れがいました。

北側の展望を楽しんでいるうちに、南の空に黒い雲が現れ始めました。先を急ぐことにします。栗ノ木洞山頂で、表丹沢県民の森からの登山路を左から合わせます。これより先は、ハイキングコースとして整備されているようです。道標には、櫟山まで20分と書かれていました。私は真っ直ぐ櫟山に向かいます。

段落見出し櫟山へ

栗ノ木洞から櫟山に向かう道は、薄暗い道でした。背の高い針葉樹が鬱蒼と立っている上に、空が暗くなってきたからです。しばらく緩やかに下って行くと、先が開けてきて、明るい平坦地に出ました。「櫟山」と名がつくので、少しは登り返すのかな、と思っていましたが、あっけなくも、そこが櫟山の山頂標の立つ地点でした。しかしながら、そこは大きく展望の開けた、素晴しい山頂でした。松の木が2本立っています。

山頂は東面が大きく開け、空、海、山、川、平野が揃っていました。もちろん、どんな山頂からも空と山は見えますが、櫟山からは、全部を一望できるのです。丹沢の山に落ちた雨が、それぞれの谷を下って四十八瀬川と水無側となります。それら二本の川が、蛇行しながら秦野の平野を潤し、市街地を通り抜けて、相模湾に流入します。その先は、太平洋に出て、さらにその先はどこに行くのでしょう?折りしも天には黒雲が立ち込め、雷まで鳴り始めました。大自然の「循環」を見せてくれる大展示場のようです。

晴れていたら、山頂の草原でゆっくりしたいところです。この時点で体に疲労感は全くなかったので、寄まで足をのばそうかと、ふと誘惑に駆られました。しかし、このような誘惑には馴れています。天候のこともあるので、眺望を楽しんだら、きっぱり下山の途に就きました。

段落見出し下山

山頂から、芝生の広場に向かって下ります。下り始めると、濡れた落ち葉がたくさん敷き詰められている所があり、足が滑りそうで緊張しました。案の定、2回激しくスリップしましたが、何とか身を立て直し、転倒せずにすみました。

山の斜面では、木の枝から落ちる雫が、雪に無数の小さな穴を穿っています。ジグザグ道をしばらく下ると、早くも下の方に道路のカーブミラーが見えてきました。上秦野林道です。林道を横断し、さらに少し下ると、すぐに芝生の広場に降り立ちました。ここには立派なトイレがあります。

もう一度上秦野林道を横断し、四十八瀬川の右岸に出ました。ここには木橋が渡されています。増水時に流失しないように、鎖で繋がれています。これより下流で、次に橋があるのはどこでしょうか?地図を見る限りでは、大倉まで下っても、まだ橋がありません。この橋は、貴重な橋です。

段落見出し大倉へ

少しだけ寄り道をして、黒竜の滝を見物します。滝の付近では、流れの中の岩が、緑青(ろくしょう)のような色をしていました。肝心の滝は、水量が少ない季節なのか、名前ほどの迫力はありませんでした。

四十八瀬川から西山林道まで、かなりの登りがあります。その先は林道を歩くだけなので、ここはあまり意欲の湧くような登りではありません。黙々と登って、今朝歩いた西山林道に飛び出しました。表丹沢県民の森の案内板のある地点です。

これより約1時間、我慢の林道歩きをこなし、ようやく大倉バス停に帰って来ました。朝はげんなりしていた菜の花もすっかり元気になっていたので、三ノ塔、二ノ塔の兄弟と風の吊橋とともに、カメラに収めてやりました。今までなかなか歩く機会のなかった櫟山を歩くことができ、小さな達成感を持って、渋沢駅行きのバスに乗り込みました。

木の葉ライン

↓ 紙芝居

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