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峰と甲州古道

峰からのパノラマ

峰からのパノラマ

旧藤野町(現相模原市緑区)に、「峰」という名の峰があります。峰山、あるいは日連(ひづれ)峰山とも呼ばれます。景観伐採によって、南面、西面、北面に広大な展望が現れました。

左の写真は西面の展望で、矢平山から雨降山までが写っています。

地図 地理院地図:

天気 峰の天気: 石老山 , 藤野駅


コース & タイム 鉄道駅藤野駅 12:36 --- 12:42 <日連大橋> 12:48 --- 12:59 金剛山登山口 13:00 --- 13:33 金剛山 13:45 --- 13:57 峰 14:11 --- 14:13 八坂山 14:17 --- 14:35 杉峠 14:36 --- 15:03 日連山 15:13 --- 15:19 宝山 15:21 --- 15:40 急下降終点 15:40 --- 16:10 日連神社 16:12 --- 16:19 <勝瀬橋> 16:28 --- 16:33 <桜野に上がる階段> 16:35 --- 16:43 甲州道中 矢部 16:43 --- 16:57 甲州道中 橋沢 16:57 --- 17:13 甲州道中 横道 17:13 --- 17:30 相模湖駅鉄道駅
※歩行時間には小休止と写真撮影と道草の時間が含まれています。
金剛山、峰、日連山 こんごうさん:標高 419m、みね:標高 423m、ひづれやま:標高 推定383m
単独 2015.10.08 全 4時間54分 満足度:❀❀❀ ホネオレ度:

10月8日、すばらしい晴天で仕事の予定を変更し、遅出でも行ける旧藤野町の金剛山(日連)に足を運びました。ところが行って見ると、本命の金剛山を差し置いて、峰(という名の峰)での展望にとても感動しました。という訳で、この山行記の筆頭は「峰」です。下山後、足がもう少し歩きたがったので、勝瀬橋から相模湖の北岸を周って、相模湖駅に向かいました。

段落見出し日連大橋を渡って

藤野駅のプラットフォームに降り立つと、南に丹沢山塊が見えます。その手前、左右に濃緑の小さな山塊がありますが、それぞれに金剛山という名の山があります。向かって右(西)には日向(ひなて)の金剛山、向かって左には日連(ひづれ)金剛山。きょう目指すのは後者、日連の山々です。

藤野駅の改札を出てすぐ右へ、観光案内所に立ち寄ります。陣馬山ほか、たくさんの観光名所のパンフレットがありますが、見て楽しそうな「藤野・なぐら地区 てくてくまっぷ」をもらいました。きょう予定のコースは含まれていませんが、桜やツツジ、紅葉の季節に歩けば楽しそうです。山中に見える大きなラブレターへの行き方も、この「てくてくまっぷ」にあります。

駅を出ると、国道20号を左へ少しだけ歩き、すぐ右に折れて日連大橋へと坂道を下りて行きます。やまなみ温泉行きのバスに乗って幾度か通った橋ですが、一度は歩いて渡りたいと思っていました。橋からの眺めは期待どおりに素晴しく、相模川(山梨県では桂川)の向こうに、扇山、権現山、その他の山々を望めて、空の青、山の緑、川の青緑がなんとも美しい取り合わせです。

段落見出しまず金剛山から

日連大橋から、さらに南へと歩いて行くと、右手の山あいに高柄山が見えてきました。何と、象のような姿をしています。これは大発見! 天然の造形も、藤野の「芸術の道」に加えていただきましょう。南方には、5日前に登った大室山が堂々と、貫禄たっぷりに現れました。そして左手に赤い鳥居が見えると、そこが金剛山の登山口です。ここまでは駅からバスで来ることもできます。

登り始めるとすぐ、左手に鶏舎がありました。犬舎でなくてよかった! 登山道わきには「丁目」を表す石柱があります。山頂は何丁目でしょうか。十六丁目までは確認したのですが、その先は確認を忘れてしまいました。登山道は、ジグザグに付けられ、よく踏まれているようでもあり、特に難所はありません。十五丁目直下が急峻ですが、右から巻くことができ、その十五丁目に立つと三頭山と笹尾根のすばらしい展望が待っていました。

十六丁目では、笹尾根から陣馬山を経て景信山に続くスカイラインと、眼下を流れる青緑色の秋山川、それに架かる白い秋川橋のアーチを望めました。金剛山の登山道にこんな眺望があるとは、予想外の嬉しさです。私が地元の学校の生徒だったら、毎週のように登るかもしれません。登山口から30分、体がほどよく温まった頃、山頂に到着しました。木々が立ち並んでいて、展望は利きません。祠のとなりに丸木1本のベンチがあります。これに腰を下ろし、昼食にしました。

段落見出し峰と八坂山

金剛山の頂には、祠のほか特に見るものもなさそうです。食べ終わるとすぐに峰に向かいました。針葉樹林を5分ほど歩いたところで、道が二手に分かれていました。すぐ先で合流するようですが、とりあえず左に進むと大きな岩がありました。北面の景色が良さそうなので、ヨッコラこの岩に上がります。先ほど部分的に見えた二つの景色が繋がって、小金沢連嶺から笹尾根まできれいに見渡せました。

その岩から2分ほど先にまた分岐があり、左手に「峰山頂1分」と書かれていました。その隣には「片道5分の寄り道をしせんか」という案内図があり、「八坂山と峰山は景観伐採をしました。里山の景観を楽しんで下さい」とあります。それではと左に行くと、本当に1分で明るい「峰」に至りました。わあああ~と、広大なパノラマに息を呑みます。ここで昼食にすればよかった!!!

峰からの大展望を文字で描写することは無用、写真をご覧ください。南の丹沢、道志から、時計回りに北の笹尾根、連行峰まで、切れ目がありません。親切にも山座名を記した写真が立っていて、同定も容易です。富士山は、辛うじて剣ヶ峰だけが見えました。峰からさらに2分先の八坂山に行くと、富士山の頭全体を、すれすれに望めました。ロープを掴みながら北面をわずかに下ると、陣馬山から相模湖まで望めて、パノラマの完結です。

段落見出しミニ縦走を経て日連れの神社へ

この後、杉峠を経て、日連山、宝山へと静かにミニ縦走を楽しみました。宝山からは東面の階段道を下ります。コナラの多い林を進んで行くと、右手(南面)の枝越しに、石老山が接近してきました。そして樹木の切れ目に、丹沢三峰と焼山から黍殻山あたりまでを何とか望めました。南面の展望はこれが最後です。すぐにロープの設置された急坂となり、慎重に足場を確認しながら下りて行きました。この急下降は3分ほどで終り、水平に山腹を巻く幅広の道に下り立ちました。

この山腹を巻く道はけっこう長く感じました。午後には日が当たりません。右手には相模湖の青い湖水がチラチラと見えます。湿った道にオニグルミの実がたくさん落ちていました。こんな道を12分ほど歩くと送電鉄塔があり、送電線の行く手に相模川と中央道沿線の町並みを、箱庭のように望めました。さらに5分ほど先で山道が終り、舗装道路に出ました。正面に小さな墓地があり、その左右に道が分かれています。私は日連神社に立ち寄るため、左に向かいました。

日連神社は高い杉木立に囲まれていて、すぐにその場所が分かりました。右に坂道を下りて、車道の左手の赤い鳥居をくぐります。折りしも午後の太陽が社殿の屋根に差し掛かり、文字どおり「日連れ」を体現していました。参道脇の民家には山から引いた流水があります。ここで手と顔を思い切り洗いました。

段落見出し甲州古道を巡って、与瀬宿へ

今日の短い山歩きは、十分に心を満たしてくれました。でも、もう少し歩きたい…。そこで思いついたのが、勝瀬橋を経て相模湖の北岸を周り、相模湖駅まで歩くプラン。ところが交通の激しい国道20号は、歩行者を歓迎しない道でした。狭い路側帯をびくびくしながら歩きます。5分ほど怖い道を歩いたら、幸いにも北の法面に階段がありました。これを昇れば桜野集落に逃げられます。階段の途中に生い茂ったセンダングサを踏み越えて、長い階段を一気に昇り切りました。

振り返ると、きょう歩いた金剛山から宝山への連山がよく見えました。ここは甲州道中桜野。これより、のどかな甲州古道を与瀬宿まで歩きます。北に進み、中央道を越える陸橋に差しかかったとき、後から来た車が私の横で停まりました。「どちらまで行きますか?」との声。ここは自信を込めて「与瀬宿まで」と答えました。田舎の人は気性がいいので、こんな時間に古道を歩いている私のことを心配してくれたのでしょう。「じゃあ、この道だね」と言ってくれました。

甲州道中、橋沢から横道にかけて、夕暮れの丹沢をたっぷりと鑑賞しました。その描写は筆に余るので、写真の方をご覧ください。こうして心身ともに満たされ、午後5時30分、相模湖駅に到着しました。

段落見出し甲州古道を歩くなら

はじめから甲州古道を歩くつもりなら、勝瀬橋を渡った地点で国道20号を横断すれば、すぐに甲州道中 吉野宿です。どこを歩いて帰るにしても、くれぐれも車に注意してください。

木の葉ライン

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