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ミツバ岳・権現山・湖上平

ミツマタの花咲く大出山(ミツバ岳)

ミツマタの花咲く大出山(ミツバ岳)

ミツバ岳は、正しくは大出山(おおだやま)と言います。かつて植えられた三椏(ミツマタ)の木が繁殖していて、早春に黄色の花をたくさん咲かせます。

丹沢湖畔の権現山を、他の権現山と区別する場合には、世附権現山(よづくごんげんやま)と呼びます。

湖上平へは、作業道や踏み跡を辿りながら登ります。道標もありません。くれぐれも慎重に行動しましょう。

バス停 富士急湘南バス: 谷峨駅 → 浅瀬入口 登山口
バス停 富士急湘南バス: 谷峨駅 ← 中川橋 登山口

地図 地理院地図: ミツバ岳

天気 ミツバ岳の天気: 山北町 , 谷峨駅 , 丹沢湖


コース & タイム 鉄道駅谷峨駅 7:47 バス停 == 8:11 浅瀬入口バス停 8:12 --- 8:39 滝壺橋 8:41 --- 9:39 ミツバ岳 10:03 --- 10:54 権現山 11:24 --- 12:11 二本杉峠 12:23 --- 13:18 細川橋バス停 13:20 --- 13:30 中川橋駐車場 13:32 --- 14:06 湖上平 14:19 --- 14:47 中川橋駐車場 14:47 --- 14:54 中川橋バス停 バス停 15:02 == 15:24 谷峨駅鉄道駅
※歩行時間には小休止と写真撮影の時間が含まれています。
ミツバ岳、権現山、湖上平 みつばだけ:標高 834.5m、ごんげんやま:標高 1018.8m、こじょうだいら(?):標高 540m
単独 2014.3.28 全6時間35分 満足度:❀❀❀  ホネオレ度:❢❢

3月28日、ミツバ岳と世附権現山に行ってきました。快晴にも恵まれて、山は汗ばむほどの暖かさ。群生するミツマタが各地で満開を迎えていました。下山後、時間があったので、河内川左岸の湖上平を偵察。こちらもまたミツマタが春を謳歌していました。

はや春の彼岸も過ぎ、近郊の山では雪の季節が終わりました。そこで、重い登山靴を脱ぎ、軽快に歩こうと、トレッキングシューズを新調しました。今回は、その履き慣らしという訳です。

段落見出し 谷峨駅から滝壺橋へ

JR谷峨(やが)駅から西丹沢行きのバスに乗りました。乗客は23人で、ほとんど全員が登山客。浅瀬入口で10人が下車し、その内、5人が滝壺橋へ歩いて行きました。残りの人たちは、落合隧道の手前から権現山に向かったのでしょう。私を含め、滝壺橋に向かった5人は皆単独で、バラバラにその長いトンネルに入って行きました。幅広の歩道を歩けるので、車が通っても怖くはありません。この道は三国山稜の明神峠を越えて、静岡県の小山町に通じています。

落合隧道を出ると、丹沢湖の向こうにくっきりと、富士山と世附大橋がきれいでした。対岸には、不老山に続く尾根が逞しそうな姿。滝壺橋まで30分の湖畔の道を、飽きることなく歩いて、ミツバ岳登山口に至りました。標識と、白い手すりつきの階段があります。ここに植わっているツバキの赤い花は、入山者へのはなむけ、下山者へのねぎらいでしょうか。目の保養に感謝し、「おもてなしの椿」と勝手に名づけました。

登山道はいきなり急登で始まりました。肺と心臓が順応するまで、ゆっくりと登って行きます。落葉樹林の道は明るく気持ちよく、足はまだ重くても、心は軽やか。すぐに汗をかき始めました。上着とベストを脱ぎます。空は100%快晴。気温もどんどん上昇して、植物の開花を促してくれたのではないかと思います。

段落見出し ミツバ岳はミツマタ畑

杉林に入って、しばらく歩くと、ここかしこにミツマタの花が見られるようになりました。下から見上げると黄色、上から見下ろすと白っぽいのですが、いずれにしてもよく目立ちます。さらに登って行くと、再び明るい落葉樹林になりました。暖かい日差しが山の地面を温めています。

行く手に黄色い花の大きな群落が見えると、そこが山頂でした。滝壺橋から約1時間です。左(西南西)側が開かれていて、行ってみると大きな富士山が待っていました。冬の大気のような透明感こそありませんが、快晴の青空の下、ほんのり柔らか味のあるコントラストが春の空気を感じさせます。山頂には、マイカーでやって来たと思われる人々が十人以上いました。朝の六時頃から撮影を続けている人もいるとのことです。

ミツバ岳山頂にはミツマタの大群落があるのかな、と思って来たのですが、さほどでもないように思いました。あるいは、これから開花する株があるのでしょうか? 数年前に撮影された写真で見たような、感動的に写るアングルを探してみましたが、富士山の見える広場には見つかりませんでした。その撮影が上手すぎたのか、株数が減ったのか、分かりません。まあ、つまらないことは考えず、素直な心で見れば、すてきな風景であることには間違いありません。

段落見出し 権現山への道は道標なし

もう一つの目的地である権現山に向かいます。針路は北東。明るい落葉樹林の尾根道を気持ちよく歩いて行きました。行く手正面に、木々の枝を透して見上げる権現山が、何だか遠く高いような気がします。830m台のなだらかな小丘を越え、少し下ると、右手の斜面にミツマタの大群落が出現。喜び近づくと、うまい具合に樹間が開いていて、どっしりと鎮座する権現山を直接望めました。山頂水平部の左端付近が、目指す最高点です。ミツマタの花を前景に、大きな権現山をカメラに収めました。

尾根道に戻ります。権現山に続くこの尾根はゴロ石や岩などがほとんどありません。土とふかふか落葉の、足に優しい道。これは上野原市の権現山稜と似ていると思いました。この幅広の尾根を鞍部まで下って登り返すと、やがて左から同様に幅広の尾根を合わせます。権現山に向かう人は進路を間違えようがありませんが、権現山からミツバ岳に向かう人は、視界の悪いとき、間違った尾根に進まないように注意が必要かと思います。この辺りには、道標が全くないのです。

さて、これから先は、ひたすら真っ直ぐ登るばかりです。なかなか骨が折れますが、ここが頑張りどころ。尾根に立てば、北の畦ヶ丸から菰釣山に続く山並みが見えます。振り返れば、大きな富士山がにっこり。ミツバ岳から正味45分ほどで、権現山頂に到着しました。樹木に囲まれています。枝越しに富士山や丹沢主稜を何とか望めはしましたが、葉が繁れば展望は困難でしょう。同じバスで来て、浅瀬入口から登ってきたご婦人二人組とちょうど出合わせ、記念撮影をし合いました。

段落見出し オプショナルプラン

権現山頂はすがすがしく、気持ちの良い空間でした。枝越しですが、丹沢主稜方面の峰々を同定しながら、30分ほど平和な時間を楽しみました。実は、ここですぐに下山しても、乗るバスがありません。そこで、いくつかのオプションを考えて来ました。

  • 屏風岩山経由で、中川に降りる。(ルート判断が難しいかも)
  • 屏風岩山へピストン後、二本杉峠から上ノ原(=細川橋)に降りる。
  • 一旦下山し、遠見山に登る。(時間と体力と気力があれば)
  • 丹沢湖畔を散策する。

私は三番目のプランを選びましたが、後に省みると、靴の履き慣らしの山行にしては、欲張りすぎでした。遠見山や弥七沢ノ頭方面は、事前研究、装備、体調など、万全の備えをもって臨むべき山域なのです。結局、二本杉峠に着いた時点で、遠見山はあきらめ、湖上平まで行ってくることにしました。

さて、権現山から北に向かいます。相変わらず土と落葉の歩きやすい道でした。登山道わきに残雪が見られましたが、4月までは残りそうです。尾根道は、はじめ緩やかな下りでしたが、すぐ急降下に変貌しました。慎重に下って行くと、登って来る単独男性と出合い、「ここは急ですねえ。」と挨拶を交換。ただ、権現山頂から二本杉峠までの区間は登山路が明瞭で、登りでも下りでも、道を迷うようなことはなさそうです。

段落見出し 冒険と安全の接点、二本杉峠

さらに下って行くと、樹間に檜洞丸や同角ノ頭が見える場所がありました。蛭ヶ岳の山頂も僅かに望めます。別のアングルから、大室山と加入道山も何とか覗けました。そして鞍部まで下ると、崩壊地があり、北東面にパーッと視界が開けました。同角山稜、丹沢主稜、鍋割山稜のパノラマの手前に、遠見山から弥七沢ノ頭に続く山並みも手に取るように見えます。

崩壊地から小ピーク(茅ノ丸=849m)を越え、杉林を下ると、ベンチのある二本杉峠でした。北の小峰の直登路と巻き道との分かれ目に小さな石碑があり、いくらかの賽銭と、妊婦の土偶のようなものが置かれていました。何だか、異空間との接点のような趣があります。西への下り道に立つ杉の幹には、赤ペンキで「↑ちどり」の文字。千鳥橋を経て地蔵平に通じる道ですが、山と高原地図には、「初心者通行禁止」「荒廃、通行注意」と記載。この峠は、冒険と安全の接点でもあるようです。

二本杉峠から東へ、細川橋(上ノ原)に通じる道は、山と高原地図に太めの赤い実線で示されているように、明瞭で歩きやすい道でした。ただ一箇所、沢を横断するところに崩落があり、注意を要します。二本杉峠の道標には、上ノ原登山口2.3Kmと書かれていますが、ずっとなだらかな道なので、水平距離は見る見る減って行きました。途中、ミツマタの群生地でかなり道草を食いましたが、峠から55分で細川橋に到着。バスが来るまで、1時間40分ありました。

段落見出し 湖上平ミニ偵察

すぐに県道76号を中川橋に向かいます。東には、大杉山から遠見山にかけてほぼ水平の稜線が続き、遠見山からスキーのジャンプ台のように湖上平へ降下し、ワンクッション置いて丹沢湖に落ちています。ルート状況は分かりませんが、湖上平までなら何とか行けそうに思いました。細川橋からおよそ10分で中川橋に到着。長い橋の上から南に丹沢湖と大野山、北に河内川と大室山を望めます。両方向ともに、空と山と水とが絵のようにきれいで、しばらく見とれていました。

中川橋を渡って、駐車場の奥の石段から山に取り付きます。小さな笹薮を抜けると、杉林の暗がりに出ました。伐採した丸木がたくさん転がっています。ここからはよく整備されたジグザグの作業道を登って行きました。杉落葉のふかふかした、ありがたい道です。ところが、20分ほど登ったところで、作業道はぷっつり、終わってしまいました。しかたがないので、左側の尾根に回り込みます。立ち木の助けを借りて何とか尾根に乗ると、はっきりした踏み跡がありました。

踏み跡は、概ね尾根の分水線上にあり、右が杉林、左が広葉樹林と、林相を分けています。立ち木に赤テープがかなり付いているし、踏み跡も極めて明瞭なことから見て、ここはかなり踏まれている様子です。ほとんど労せずして、標高540mのピーク、湖上平に到着しました。ここにもミツマタの群落があります。たくさんの花が明るく咲いて、ヒオドシチョウが吸蜜していました。残念ながら展望は乏しく、辛うじて丹沢湖が枝越しに望めただけです。もちろん、ベンチも標識もありません。

段落見出し 下山

下山する前に、遠見山への道を少しだけ偵察してみました。枝越しに山頂が見えています。湖上平の近くでは、尾根すじがはっきりしているようでした。通行不能箇所さえなければ、地図をしっかり読むことで、少なくとも山頂への登りで進路を迷うことはなさそうだと思いました。いつか遠見山、大杉山を経て、弥七沢ノ頭の向こうまで縦走する日が来るかも知れません。

下山は、今しがた歩いて来た道を戻るだけなので、あっと言う間に駐車場わきに下り立ちました。中川橋バス停まで戻ります。14時57分の、JR谷峨駅行きバスは、5分ほど遅れてやって来ました。

谷峨駅では、電車が来るまで30分ほど時間がありました。幸か不幸かJRのダイヤ改正で、ゆとり時間ができたのです。付近をブラブラ歩き、大野山や道端の草花を撮影して時間を過ごしました。バス停のすぐ先の桜は、何という品種でしょうか。早くもたくさんの花びらを風に舞い散らせていました。

登山靴 トレッキングシューズの長短

トレッキングシューズの長所と短所を挙げてみました。私の個人的な感想です。

◎長所 1 : 底が滑りにくい。
一部のブランドでは、自動車タイヤの技術が活かされているのだと思いますが、濡れた岩石の上でもスリップしにくいトレッキングシューズがあります。
◎長所 2 : 足が疲れにくい。
靴底の可撓性(曲げられる性質)が大きいので、デコボコの地面を歩くことで足の裏がほぐされ、長時間歩くことができます。
X短所 1 : 耐久性が低い。
一般にトレッキングシューズは、登山靴のように堅牢ではありません。山中で大きく壊れると、悲惨なことになります。常によく点検しましょう。
X短所 2 : 不経済である。
トレッキングシューズの単価は低いのですが、一日あたりの減価償却費は高くつきます。私の場合、延べ40〜50日ほど履くと、買い換えています。

木の葉ライン

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