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ユーシンから塔ノ岳

ユーシンから塔ノ岳

ユーシンから塔ノ岳を目指す

ユーシン渓谷は、丹沢湖に流入する玄倉(くろくら)川と周辺の山々が作る美しい渓谷です。

尊仏ノ土平(そんぶつのどたいら)から塔ノ岳山頂にかけて、美しいブナ林の中、土や落葉を踏みしめて歩く、すばらしい登山道があります。

バス停 富士急湘南バス: 谷峨駅 → 玄倉登山口
バス停 神奈中バス: 渋沢駅 ← 大倉 登山口

地図 地理院地図: ユーシン渓谷

天気 ユーシン渓谷の天気: 玄倉 , 大倉


コース & タイム 鉄道駅 谷峨駅 7:46 バス停== 8:03 玄倉 8:15 --- 9:02 車両ゲート 9:02 --- 9:46 新青崩隧道 9:52 --- 10:02 玄倉ダム 10:04 --- 10:51 河原で休憩 10:56 --- 11:23 ユーシンロッジ 11:49 --- 12:27 熊木沢出合 12:27 --- 13:08 尊仏ノ土平 13:19 --- 14:49 不動の清水 14:53 --- 15:09 塔ノ岳 15:19 --- 15:36 花立 15:36 --- 17:00 雑事場ノ平 17:10 --- 17:45 大倉 17:52 バス停== 18:05 渋沢駅 鉄道駅
※歩行時間には小休止と写真撮影の時間が含まれています。
塔ノ岳 とうのだけ:標高 1491m 単独 2013.5.24 全 9時間30分 満足度:❀❀❀❀ ホネオレ度:❢❢❢

5月24日、三浦雄一郎さんが80歳で世界最高齢でのエベレスト登頂を果たした翌日、塔ノ岳に登りました。入山はユーシンから、下山は大倉尾根からです。ユーシンの引き込まれそうな青い水。塔ノ岳西尾根の美しいブナ林。シロヤシオとトウゴクミツバツツジの花双樹。玄倉林道を延々と歩いたのですが、その足の疲れを補って余りある、癒しのルートでした。

段落見出し 谷峨駅から玄倉へ

JR御殿場線の電車が谷峨(やが)駅に近づくと、最後の車両の最後部ドアに登山者たちが集まって来ました。西丹沢自然教室行きのバスに乗るための乗り換え時間はわずか4分。電車のドアランプが点灯すると、〔開〕ボタンを押して乗客が飛び出します。谷峨は無人駅。車掌さんにキップを渡し、急いでバス停に向かいます。その距離は、わずか25m。この日は時刻表どおりに電車が走ってくれたので、バス停に向かってダッシュする人はいませんでした。

バス停に並んだのは6人で、うち5人が登山者でした。バスは新松田駅からやって来ます。もう安心。のどかな雰囲気を持つ大野山を見上げたりしながら、皆さん、ゆとりの表情です。バスは、5分遅れでやって来たので、土休日のダイヤと同じになりました。平日なのでガラガラに空いています。私は整理券を受け取ったのですが、バーコードがないことに気づきました。バスは、北に向かいます。何と、途中2箇所のバス停で、登山者が乗り込みました。早い電車で来て、バスを待ちきれずに歩いたのかな、と思います。

バスは、神縄(かんなわ)トンネルから、わざわざ玄倉に行って戻ってきます。玄倉で下車したのは私だけでしたが、子供たちのグループが乗り込みました。通学バスを兼ねているのかもしれません。もしそうなら、バスがわざわざ玄倉に来る理由も、平日の時刻表が登山者に不便な訳も納得できます。

段落見出し 玄倉林道へ

玄倉では、丹沢湖ビジターセンターの人が立っていて、登山届けを出してくださいと、用紙を渡されました。自分の計画したルートに沿って、概念図の点線をなぞって実線にします。あと住所・氏名・電話番号・その他を書きこむだけなので時間はかかりません。これを提出すると、さっそく道草を食って、湖畔に行き、丹沢湖に映る逆さ富士を撮影しました。

玄倉林道へは、玄倉川橋の手前から入ります。「許可車以外通行禁止」と赤い文字で書かれています。ここから林道終点の尊仏ノ土平まで、正味四時間もテクテク歩くわけですが、退屈さを紛らわせてくれるものがたくさんあります。その筆頭は何と言ってもユーシン渓谷です。次が林道に九つあるトンネル。そして、沿道で見られる花、虫、樹木なども楽しみです。目的地は、尊仏ノ土平の向こうに待っている塔ノ岳。山頂付近では、シロヤシオ(ツツジ)やトウゴクミツバツツジが見られるかも知れません。

林道は、緩やかな上り坂です。歩き始めて、最初のアトラクションは、神奈川県玄倉第一発電所でした。何段かの人工カスケードを流れ落ちる白糸が見えています。山と山が造るV字形の空間に、堂々檜洞丸を頂点とする石棚山稜が望めます。道端に咲く白い花はマルバウツギ、紅白のはニシキウツギ。小川谷出合で仲ノ沢林道を左に分けます。立間大橋を下に見下ろせる地点から、再び石棚山稜を望めました。その先10分ほどで、車両ゲートに到着。「自動監視カメラが作動中です」と書かれています。

段落見出し 幾つものトンネルを抜けて

ゲートから10分ほどのところに、新しそうな洞門がありました。これは林道を通行する人や車両を、上から落下する岩石から保護するためのものですが、すでにかなりの岩石を支えています。大きな岩の運動エネルギーでも壊されないよう、よほど頑丈に造られているものなのでしょう。その先20分ほどで、最初のトンネル、境隧道にやって来ました。コンクリート壁の内側がアーチ型の鉄板で保護されていて、頼もしそうです。出口も見えています。この日通過した九つのトンネルの内で、この境隧道が最も安心感を与えてくれたように思います。

二番目は15分先の、新青崩(しんあおくずれ)隧道です。327mもの長さと、内部での蛇行があります。懐中電灯を点し、踏み込みました。始め少し右にカーブします。しばらく歩いて後を振り返ると、入口の光を受けた壁が明るく見えました。そしてトンネル半ばで左にカーブすると、入口からも出口からも光が届かなくなりました。自分の懐中電灯だけが頼りです。途中にLED照明でも設置してくれたらよかったのに、とも思いますが、不平は言えません。このトンネルが完成したおかげで、玄倉林道が再開したのです。ただ、トンネル内で、もし車がやって来たら・・・と思うと怖いです。トンネルから出たときは、ほっとして、空がすごく新鮮で青く思えました。

新青崩隧道とそれに続く青崩第一洞門を抜けると、すぐに三番目のトンネル、石崩隧道です。崩れてはならないトンネルに「崩」という字を使うのは、地名によるのでしょうか。これより先のトンネルは、始めから出口が見えます。そして、石崩隧道を抜けると、玄倉川がいよいよ渓谷美を発揮し始めました。林道から深く見下ろす格好になります。名前は「くろくら」ですが、白っぽい岩の河床を、透明な水が滑って行くように見えます。大きな岩の上で、キセキレイが尾羽をピコピコ振っていました。よく響く声で、ホホッ、ホホッ、ホホホホホホ、と鳴くのはツツドリでしょうか。目も耳もいっぺんに洗われる思いです。

段落見出し エメラルドグリーン

さらに1〜2分歩くと、玄倉ダムが見えて来ました。水門の向こうに青々と水を湛えているのが見えます。神奈川県企業庁と書かれた銘板に、「総貯水量 52.097、利用目的 発電、完成年月 昭和33年4月」とあります。ダムの水は、すばらしく透明で、底が見えます。その色は、青緑とも、緑青とも言えそうな色。山間部の深い水の色をしばしばエメラルドグリーンと言いますが、宝石のエメラルドはもっと純色の緑に近い色です。周辺の樹木の緑を生命の緑とすれば、このダム湖の緑は鉱物的な美。後者の方が先輩格です。

ダムのすぐ上流の右岸に、白い建物と変圧器群が見えてきました。ここでは流れが浅く、水の色はダムの貯水よりもずっと明るくなって、緑青(ろくしょう)の色に近く見えます。いったいどうすれば、このような色になるのでしょうか? 川底の白い岩、空の青、木々の緑、光の屈折率などの賜物? 創造主が設計したのでしょうか。ユーシン渓谷の水の色が場所によって変化することには、玄倉ダムと熊木ダムも寄与しています。そこに季節限定で咲いている、赤いヤマツツジと藤色のフジ。いいですね。眺めるのにお誂えの橋もあります。

四番目のトンネルは内壁工事が施されていなくて、岩がゴツゴツの粗(あら)削りです。岩が崩れにくい性質と構造をもっているのでしょうか。このあたりから川原に白い大きな岩がゴロゴロと増えて来ました。いずれも角が取れて、ジャガイモのように丸っこくなっています。五番目と六番目のトンネルを過ぎると、川の水も細くなり、広い岩がテラスのように露出していました。ちょっと川原に下りて遊びたくなります。ダムの放流時には、急に増水して危険なので、サイレンを鳴らして知らせることになっています。

段落見出し ユーシンロッジへ

七番目のトンネルの先で、川幅が広くなりました。流れる水は、ほんのわずかです。八番目のトンネルの先で、川原に下りる道がありました。ダムの放流に注意しながら、川に行ってみます。川原の石の合間の砂地を選んで歩きました。束の間ながら、足が癒されます。流れに手を浸すと、ほどよく冷たい水でした。上流に見える峰々は、同角山稜の一部でしょうか。ユーシン渓谷だけが目的なら、ここでゆっくり弁当を食べながら、対岸のヤマフジで花見を楽しみ、玄倉に戻っても良さそうです。

玄倉林道に戻り、ユーシンロッジを目指します。左手に見えてきたお坊さんの頭のような峰々は、同角山稜の石小屋ノ頭と大石山でしょうか。やがて雨山沢に架かる橋を渡ると、寄・雨山峠からの道を右から合わせます。ここに立つ道標には、「ユーシン 0.4Km」と書かれています。その先、いよいよ増えてきたヤマフジとヤマツツジを楽しみながら林道を進み、ユーシンロッジへの分岐にやって来ました。道標に、「檜洞丸 6.0Km、ユーシン 0.5Km」と書かれています。また玄倉は10Km、塔ノ岳は6.3Kmとなっています。

ユーシンロッジでは、まずきれいなトイレを使わせていただきました。ロッジは休館中で、人影は見えません。乗用車が1台ありましたが、ひっそりとしています。緑の公衆電話を試したら、10円玉で使えました。前庭に並べてある切り株に腰を下ろし、おやつとお茶にします。靴を脱ぎ、芝生を歩いたら、平らな林道を歩いて痛くなり始めていた足の裏に、とても心地よく感じました。芝生の中の白い小さな花は、ハコベの仲間でしょうか。ロッジの裏手に回ると、白いツツジと赤いツツジが、きれいに咲いていました。

段落見出し 箒杉沢(ほうきすぎさわ)と鍋割沢

再び玄倉林道に戻ります。ユーシンロッジで長めの休憩を取ったので、足が軽くなりました。相変らず林道は、ごく緩やかな上り坂です。ヤマツツジとヤマフジの花はさらに増え、ホオノキの白い大きな花も見られました。九番目のトンネルを抜けたところで、熊木ダムにやって来ました。こちらは「昭和35年1月完成」です。貯水の美しい青緑色が、枝越しに見えています。熊木沢の奥には、おお、威風堂々と蛭ヶ岳。こんな風に蛭ヶ岳を下から見上げるのは初めてです。敬意を表し、いつか南稜より登ってみたいと思います。

熊木沢出合から、林道が荒れていました。崩落もあります。上から落ちた岩石で林道が埋まった箇所では、小石が落ちてくる音が聞こえました。落石を警戒しながら、山寄りに歩いて石の堆積を越えます。谷側がアリ地獄のように崩壊している箇所もありました。もう少し崩落が進むと、通行できなくなるかもしれません。

オガラ沢の出合点には、鍋割山を指す古びた標識が立っていました。玄倉林道が通行止めだったとき、鍋割山北尾根を下りて尊仏ノ土平へ行った記事がネット上に見られます。今は荒れ果てたこの林道に、自動車用のカーブミラーが、半ば倒れそうに立っていました。

熊木沢出合から30分ほどで、広大な箒杉沢が見えてきました。その突き当たりに、塔ノ岳から丹沢山に続く丹沢主脈が望めます。区切り線のように箒杉沢を横切る幾本もの堰堤を、今初めて下から眺めて、しばらく感激に浸りました。そして、行く手に鍋割沢が現れると、玄倉林道の終点です。

鍋割沢に下り、対岸に向かって広々とした川原を横断します。伏流になっているのか、水は見えませんでした。右岸に近づくと、上流に傾いた標識が見え、「塔ノ岳」と読めます。登山道の取り付き点が分りました。招くように引き寄せられます。支柱に結ばれたトラロープに沿って歩き、対岸の平地に上がりました。ここが尊仏ノ土平のようです。

段落見出し 尊仏ノ土平から登山開始

尊仏ノ土平で、ようやく全行程の半分です。平坦な道を長々と歩いたので、両足裏の踏み付け部(指の付け根)が痛くなっています。ここでまたリュックを下ろし、お茶とおやつにしました。広々と気持ちのよい、どこか不思議な感じのする空間です。土砂で半分埋まった標柱があったので、その上にカメラを置いて、セルフタイマー撮影をしました。

登り始めると、登山道が西に向かっているような感じがして、少し不安になりました。塔ノ岳へのルートは、基本的に東へ向かうはずです。しかし、塔ノ岳を指し示す道標が立っていたので、不安はすぐに解消されました。登山路は尾根上の一本道ですから、あまり間違えることはないと思うのですが、山頂に至るまで、かなり頻繁に道標が立っていました。

山道では、足裏の痛みもなくなりました。右の鍋割沢と、左の箒杉沢がぐんぐん下がって行くのが痛快です。ここは塔ノ岳西尾根と呼ぶのでしょうか。北面はブナ林で、南面は檜林です。やがて尾根上に乗ると、目に入るほとんどがブナの木になりました。小休止して、お茶にします。空を見上げると、明るい緑の葉が高々と繁って、とてもきれいです。ホオノキは山のステンドグラス。大きな緑の葉を手のひらのように拡げて、黄緑の光を透過させます。すばらしい尾根なのに、誰とも出会いません。鳥たちの声だけがよく響いていました。

段落見出し 快適な登山道

さて、登山道は荒れていません。歩きやすさは抜群です。瑞々しいブナの林は明るく、空気の爽やかさも守られています。登山道の脇には、点々と、クワガタソウが可憐な花を咲かせていました。ただ、木製階段が、たくさんあり過ぎるような気がします。最下段の下の土がえぐられていて、一歩目を乗せ難いのも不便です。大倉尾根の木道のように、最下段の下に、踏み台を置いたらよいと思います。

45分ほど登ったら、尾根が広がって、ゆったりした広場のようになっていました。ベンチもあります。このあたりが、1234m峰ではないかと思われます。さらに続けて登って行くと、右手の鍋割山稜が次第に低く見えるようになりました。ただ、樹木が多くて、見通しはよくありません。やがて、左手に丹沢山が望めるようになりました。その右手前に、竜ヶ馬場と日高も見えます。

「塔ノ岳まで0.8Km」と書かれた道標を過ぎたあたりから、登山道にシロヤシオの花がちらほらと落ちていました。見上げると、ゴヨウツツジの木はありますが、花が全く見当たりません。全部落ちてしまったのでしょうか。それにしては、落ちている花の数が少なすぎます。今年は「ハズレ年」かも知れません。一方、トウゴクミツバツツジは、しっかりと咲いていました。

段落見出し シロヤシオを探して

塔ノ岳まで0.6Kmほどの地点に来たら、シロヤシオの咲いた木が何本かありました。花つきはよいとは言えませんが、樹上に生きた花を見ると、やはり喜びが湧いてきます。このあたりから、キョロキョロ花を探したり、息をひそめて撮影したりで、大いに道草を食いました。これが私の登山スタイルです。この近くに北側が少しだけ開けたところがあり、檜洞丸を中心に、西丹沢の山々を望めました。

不動の清水では、思いっきり顔と手を洗いました。傍で、不動明王が見ています。帽子にも水をたっぷりと含ませ、そのまま被りました。この水場には、「塔ノ岳0.3Km、ユーシン5.2Km」と書かれた道標が立っています。このあたりから、ツルシロカネソウの白い花がたくさん咲いていました。清楚で可愛らしい花です。

水場から5分ほど登ったら、明るい斜面にバイケイソウの大群落がありました。そして、その中に紅い花の咲いた木と、白い花の咲いた木とが立っているではありませんか。あった!トウゴクミツバツツジと、シロヤシオツツジです。どちらも花つきはびっしり、申し分ありません。青い空に花が映えて、とてもきれいです。紅白二本の木が、楽園の男女のようにも思えます。よく咲いてくれました。シロヤシオの咲く季節に、汗してこの場にたどり着く人たちは幸いです。

段落見出し 塔ノ岳、また愛しく

その紅白ツツジから5分ほどで、塔ノ岳山頂に到着しました。きょうの目的地です。塔ノ岳には何度も来ていながら、こんなに満足感のあったことはありません。すばらしい峰なのに、大体いつも通過ポイントのような扱いで、塔ノ岳には申し訳なく思っていました。でもきょうは、長い道を歩いて、この塔ノ岳をひたすら目指してやって来ました。

塔ノ岳の眺望は、来るたびにほれぼれします。丹沢主稜、表尾根、鍋割山稜はもちろん、見通しの良い日には相模湾、伊豆諸島、南アルプス、富士山、神奈川、東京の平野部などの好展望が得られます。きょうの富士山は、はじめ見えないと思っていたのですが、よくよく見ると、上三分の一の端麗な姿が、幻のように淡く、天空に浮かんでいました。このとき午後3時15分。山頂にはまだ10人程度の登山者がいました。

塔ノ岳山頂には10分ほどいただけで、下山することにしました。大倉尾根の夕暮れは思いのほか早いのです。花立方面に向かおうとしたら、日の出山荘がなくなっていることに気づきました。何の残骸も残さず、きれいな更地になっています。撤去作業は大変だっただろうと想像します。でも山にゴミを残さない精神を守って行く上で、長らく放置されていた大きな粗大ごみが片付けられたのは良かったなと思います。

段落見出し 大倉尾根を下る

さて、下り用の筋肉の出番です。これは十分に元気で、順調に下って行きました。でも日当たりのよい大倉尾根は、もう夏の気配。花立山荘を過ぎたあたりから、めっきり暑くなってきたので、ペースを下げました。暑さの中で強い運動をすると、大変に疲れます。その後、樹林帯に入ると涼しくなりました。先回来た時よりも、木道や階段が増えたような気がします。登山道を保護するため、これからも増えてゆくのでしょう。木道は快速スロージョギングで飛ばして行きました。

堀山の家の前で小休止しました。以前、ここに二俣を指す道標があったと思いますが、見当たりません。そこは道迷いしやすいルートだと聞いたことはあります。読図力のある人だけが、自己責任で踏み込むべきルートだということでしょうか。

堀山の家と駒止茶屋の間の平坦地で、オオミズアオを見つけました。大きな美しい水色の蛾です。羽化したばかりなのか、まだ尾の先端が伸びきっていません。きょうは朝から、ユーシン渓谷の夢のような水色を見て、心の中で遊泳し、瑞々しいブナに潤され、不動の清水を浴びてきました。この水色の蛾を目にするのも、自然の奏でる詩(うた)の一節なのでしょう。しっかり翅を伸ばしたら、自由に飛んでけ、オオミズアオ。

段落見出し ゴールイン

最後に、雑事場ノ平(ぞうじばのたいら)で時間調整をしました。残っていたおやつを胃の中に片付け、紅茶と緑茶を飲みほします。大倉発のバスは30分おきです。時間を見計らい、胸いっぱいに山の空気を吸い込んで、立ち上がりました。手足をストレッチしてから、ゆっくりと歩いて大倉に向かいます。

登山口近くまで下りてくると、「丹沢登山の心得」が立っています。ここを通るときは、毎回立ち止まって読みます。今回は、「山は夕暮れが早く、灯りはありません。」という一項が身に沁みました。時刻はすでに5時半。晩秋か冬場なら真っ暗になって、ヘッドランプのお世話になっていたはずです。きょうは明るいうちに、無事下山できて感謝です。ゴールに到着すると、すでにバスが待っていました。

木の葉ライン

↓ 紙芝居

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